シャトー ライヤはシャトーヌフ デュ パプの町から車で10分ほどの所にあり、農道を奥深くまで進んだ所に醸造所が建てられています。醸造所内は薄暗く、2階への木製の階段は崩れかけており、何十年も使い続けている樽が並んでいます。約10haの葡萄畑は人里離れた森の中に位置し、御当地名物の大きな円礫が見当たらない痩せた砂地で育つ葡萄からはとても繊細な味わいのワインが出来上がります。
シャトー ラヤスは3区画の畑から造られます。ドメーヌ裏手の畑は強いミストラルが吹く畑なので、畑の4倍の広さの防風林に囲まれています。たくさんの森に囲まれており寒暖の差が激しいので、葡萄はとてもゆっくり成熟します。そのため周囲の生産者よりも収穫時期が3週間も遅くなります。畑は粘土質が全くない細かい砂の土壌。湿度が溜まるのを防ぐ為に雑草は抜いておきます。砂質土壌がラヤスのフィネス、エレガンス、華やかさを与えています。白葡萄はグルナッシュ ブラン種とクレレット種、黒葡萄はグルナッシュ種が植えられています。
2014年の5月にフィネスの藤田社長に同行させて頂き、ドメーヌ裏手の畑の見学、ドメーヌ内の見学と瓶詰、2013年のアサンブラージュ前のキュヴェを樽から試飲をさせて頂きました。
フォンサレット用サンソー:甘くねっとり。ピチピチと溌剌。
フォンサレット用グルナッシュ:酸がしっかり。その後甘さがじんわり。
ピニャン用グルナッシュ:スパイシーな香り。甘さは控えめ。
ラヤス用グルナッシュ:ピチピチと溌剌。バランスが素晴らしくフィネスが凄い。
フォンサレット用シラー:ねっとり甘くスパイシー。軽い獣香。