品種:ピノ ノワール100%
トラペ家のアルザスの醸造所があるリックヴィールという町には1441年に建てられた小さな教会があり、昔はキリスト教のミサなどでワインが振る舞われていたこともあったので、その教会に敬意を払ってキュヴェ名を「Chapelle 1441(1441年建立の教会)」としました。1999年までは現当主のジャン・ルイ氏の義父が醸造していましたが、ジャン・ルイ氏が引き継いでからは、ブルゴーニュのピノ・ノワールと比較されてしまうのでは?、という不安もあったので協同組合に葡萄を売っていました。2012年にビオディナミの認可も下り、樹齢も古くなってきたのでトラペトしては初のアルザスのピノ・ノワールを醸造、瓶詰めしました。
ブルゴーニュ同様に手摘みし収穫後に除梗前と後の2段階での選別。80%徐梗した後にステンレスタンクで17日間アルコール醗酵。熟成は半分を228Lの3年樽で、もう半分はコンクリート製の卵型タンクで行い、瓶詰前にアッサンブラージュ。年間生産本数は約2,500本。淡い色調、軽やかな果実味とミネラル旨味。ジュヴレ・シャンベルタンのような深みはないが気楽に飲めるような味わい。畑は特級区画だが、ピノ・ノワールの場合、特級とは名乗れない。