当主からのヴィンテージコメント
2015
区画では完成しないアサンブラージュのワインで醸造も大切な要素なので、収穫時にはまだ「グラン ヴァン」になるかどうかはわからなかった。幸い醸造も穏やかに進んで、現状ではリッチでスパイシーな果実味が豊か、肉厚でオイリーなエルミタージュらしいキャラクターになっており、熟成は当然必要だがグレートなヴィンテージと言って良いだろう。
2014
春先の天気は良かったが、夏に雨が多く冷涼だったので葡萄の糖度もそれほど上がらず例年より もアルコール感が低く飲みやすい味わいになっている。
2013
春がとても寒かった影響か ら花ぶるいが起こり、特にグルナッシュで大きな被害が出た。夏は幸い天候が回復したが春の寒さで 開花が遅れてしまったために収穫は10月中旬と近年稀に見る遅さとなった。収穫量は少なくなって しまったが葡萄はとても凝縮したので、旨味が詰まったオイリーなヴィンテージになっている。
2012
春に雨が多く湿度が高かったが夏の天候は素晴らしく乾燥して凝縮した葡萄が収穫でき た。フレッシュかつフルーティでしなやかさのあるヴィンテージ。
2009
収穫量が多くなったので仕事量も増えるかと思いきや、天候が素晴らしく葡萄の状態が完璧だったので収穫量の少なかった2008年より手が掛からなかった。ただ、2009年は世間の評価が良過ぎて美味しいと解って 飲むので、サプライズは無いかも知れない。むしろ2008年は評価があまり良くないが、飲んでみれば美味しいので驚きと共に楽しめるだろう。
2008
複雑味が出る年で、天候もあまり良くなくて畑仕事が大変 だったが、丹精込めて造ったワインなら素晴らしくなる。