2015 エマニュエル ルジェ 完売

地所:ブルゴーニュ地方 コート ド ニュイ地区 フラジェ エシェゾー村

あのアンリ ジャイエ氏を叔父に持つエマニュエル ルジェ氏は、偉大なる叔父からワイン造りを学びました。叔父の教えを尊重し、最高品質のものを造るという姿勢のエマニュエル氏のワインは、その外見とは裏腹に非常に繊細で芸術とも言える出来上がりになっています。

1985年におよそ1haの所有畑からドメーヌを開始、現在の9.5haの畑を所有しています。1989年にアンリ ジャイエ氏が引退して全ての畑を引き継ぎました。

また、同じく叔父のジョルジュ ジャイエ氏の畑を分益小作してのワイン造りも行っています。2人のワインの違いはテロワールよりも樽の使い方にあり、畑の位置や耕作、醸造などはほぼ同じですが、ジョルジュ氏のワインは新樽が使われていません。


右:エマニュエル ルジェ氏、左:息子ニコラ ルジェ氏

 葡萄栽培に関してもアンリ ジャイエ氏の哲学を受け継ぎ、葡萄は出来るだけ自然な方法で育てること。ビオワインは造りません。それに近い事はやっていますがビオワインの決まった事をやると収穫量が減ってしまうからです。

所有畑の葡萄の木は樹齢70年~80年の古木が有り、また畑にはゴツゴツとした岩が転がっているので、機会を使って耕すと葡萄の木が傷んでしまう為に馬を使って耕作します。

葡萄の収穫は早すぎても遅すぎてもいけないので、その年にとって適切な収穫時期を見極めること、収穫量を厳しく抑制することを心掛けています。畑仕事を重視するルジェ氏の手は荒れてゴツゴツとしていて固く、まさに農民の手です。

収穫は全て手摘みで、「ピノ ノワールのワインに葡萄の梗を入れるなど考えられない」と言うエマニュエル氏は除梗を100%行っています。アルコール醗酵前に5~7日間低温浸漬をし、アロマとピノ ノワールの色を引き出します。アルコール醗酵にはコンクリートタンクを使い自然酵母で15~20日間行われ、約18ヵ月樽で熟成させてから軽めにコラージュ(清澄)をし、フィルターにはかけずに瓶詰されます。

2018年3月20日に来店頂いた息子ギョーム ルジェ氏

当主からのヴィンテージコメント
2015
春から早熟傾向でとても暑く乾燥した影響から葡萄の粒が小さく凝縮した。収穫は9月11日から開始し、糖度や酸度は素晴らしかったが小粒の葡萄が多かったこととウドンコ病が発生した影響から収穫量は少なくなってしまった。輝きのあるきれいな色合いで力強さと繊細さを兼ね添え、アルコール度数も高くリッチでエネルギッシュ。若いうちから口に広がるデリケートな旨味がある。2005年と比較できるくらいのレベルで2005年はさらにリッチで複雑さ、アフターの長さがあり奥に伸びる旨味があったが、2015年はリッチだがフレッシュさも損なっていないのが特徴と言えるだろう。

ECHEZEAUX GRAND CRU
エシェゾー グラン クリュ

品種:ピノ ノワール100%

「Les Treux(レ トルー)」と「Les Crouts(レ クルー)もしくはVignes Blanches(ヴィーニュ ブランシュ)」という区画に畑があり、広さは1.4haほどになります。レ クルーは白っぽい砂地土壌。泥灰粘土質でもあります。クルーより下部のレ トルーは粘土の上に泥系が乗っている土壌で、樹齢50年程度ですが、樹齢の割りに収穫量は少ない。

古木から造られるワインは凝縮していてボリュームがあるにも関わらず、冷たい北風が入り込む影響で非常に透明感があり、肉厚ながらもエレガントで余韻の長いワインで新樽100%で熟成させています。

レ クルーの区画

VOSNE ROMANÉE 1ER CRU CROS PARANTOUX
ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ クロ パラントゥ

品種:ピノ ノワール100%

この区画は総面積1.1haしかなく、生産者はメオ カミュゼとエマニュエル ルジェの2軒のみでエマニュエル ルジェが約0.72haを所有しています。土が殆どないほど痩せた土地に樹齢60年以上の葡萄がしっかりと根を伸ばしており、地中から様々なエネルギーを吸い出して葡萄に送り込んでいます。石灰岩が多い影響で鉱物的なミネラル分が豊富で素晴らしく凝縮しており、色々な要素が口の中で滑らかに、しかし爆発的に広がっていきます。新樽100%で約18ヵ月熟成させます。

クロ パラントゥの区画

VOSNE ROMANÉE 1ER CRU  LES BEAUMONTS
ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ レ ボーモン

品種:ピノ ノワール100%

エシェゾー GRAND CRUの区画、レ クルーの西隣で、標高の低い所に位置する 「Les Beaux Monts bas(レ ボー モン バ)」 の区画に畑はあり、広さは約0.27haです。樹齢50年。細かい砂と泥っぽい土の土壌。いきなり岩があらわになっている部分もあります。この岩は石灰が多いので乾燥した年に弱い。土が浅く高樹齢の為収穫量は少なく平均30hl/ha。

口当たりが滑らかで、タンニンがとても繊細かつ余韻のミネラルが様々な要素を醸し出す、女性的な印象のワインです。ヴィンテージにもよりますが新樽50~100%で熟成されています。

VOSNE-ROMANÉE
ヴォーヌ ロマネ

品種:ピノ ノワール100%

畑の広さは約1.2haで「Aux Saules(オー ソール)」、「Vigneux(ヴィーニュー)」、「Les Jacquines(レ ジャッキヌ)」の3区画の畑の葡萄を使用しています。骨格がしっかりしていて綺麗な酸があり、タンニンもまろやかでバランスが良いワインです。ヴィンテージにもよりますが新樽50~80%で熟成されています。

NUITS SAINT GEORGES
ニュイ サン ジョルジュ

品種:ピノ ノワール100%

畑の広さは0.49haで「Aux Lavières(オー ラヴィエール)」の区画にあります。パワフルでボリュームがありますが、タンニンは木目細かく繊細でスパイシーな特徴のあるワインです。ヴィンテージにもよりますが新樽50~100%で熟成されています。

CÔTES DE NUITS VILLAGE
コート ド ニュイヴィラージュ

品種:ピノ ノワール100%

2007年物が初リリース。色調は淡いですが、とても濃厚な果実味で少しスパイシーです。コルゴロワン村にある「Les Chaillots(レ シャイヨ)」という、石切り場の下にある区画に畑があり、広さは約0.2haで樹齢は約40年です。

SAVIGNY-LÈS-BEAUNE
サヴィニー レ ボーヌ

品種:ピノ ノワール100%

「Les Planchots du Nord(レ プランショ デュ ノール)」 という区画に0.32haほどの畑があります。イチゴのような果実味で香り高く、淡くてチャーミングな印象のワインです。ヴィンテージにもよりますが新樽50~100%で熟成させます。

BOURGOGNE ROUGE 
ブルゴーニュ ルージュ

品種:ピノ ノワール100%

色合い美しく、酸味がとても綺麗で果実味、タンニンとのバランスも素晴らしく、軽やかながらも存在感のしっかりあるワインです。マルサネとフィクサンの間にあるクーシェイ村の「Les Sampagny(レ サンパニィ)」と「En Varangée(オン ヴァランジェ)」の区画に0.29haほどの畑があり、1年樽で熟成させています。

BOURGOGNE PASSETOUTGRAIN
ブルゴーニュ パストゥグラン

品種:ピノ ノワール2/3、ガメ1/3

ピノ ノワールの繊細さと酸味、ガメの力強さと果実味が見事なバランスで調和しています。ピノ ノワールとガメは混植、混醸。品種で区別せずに一緒に収穫し、選別し、同じ醗酵タンクに2つの品種を入れて一緒に醗酵させて醸造します。

BOURGOGNE HAUTES CÔTES DE BEAUNE
ブルゴーニュ オート コート ド ボーヌ

品種:シャルドネ40%、ピノ ブラン40%、アリゴテ20%

畑はサヴィニー レ ボーヌの西側に位置する「Les Caillaux(レ カイヨー)」の区画にあり、泥灰土壌になります。シャルドネ、ピノ ブラン、アリゴテは混植、混醸。品種で区別せずに一緒に収穫し、選別し、醸造します。醸造と熟成はステンレスタンクで12~15ヵ月かけて行い、一部新樽及び1年樽で澱上熟成させています。豊かなミネラルと澱上熟成の旨味、一部樽熟成による肉厚さも感じられる上品な味わいのワインです。

BOURGOGNE ALIGOTÉ
ブルゴーニュ アリゴテ

品種:アリゴテ100%

ヴォーヌ ロマネの村名「Aux Communes(オー コミュヌ)」(La Tâcheの東方面)から国道74号線を越えたあたりにある「Les Pasquiers(レ パキエ)もしくはSous la Velle(スー ラ ヴェル)」という区画に畑があり、広さは0.17haほどです。樽は使わずにステンレスタンクのみで醸造しています。品種独特の果実味と酸味が良く表現されていて鉱物的なミネラルもたっぷり感じられ、飲み心地が良くスッキリしていながらも厚みのあるワインです。

GERGES JAYER

ジョルジュ ジャイエはかの高名なアンリ ジャイエ氏の兄で、エマニュエル ルジェ氏の叔父にあたる人物。アンリ氏よりも早くに亡くなっていて、現在はジョルジュ氏の娘が畑を所有し、エマニュエル氏がメタヤージュ(分益小作)をして畑作業、醸造、熟成すべてを自分のワインと同じように行っています。エマニュエル ルジェのワインとの違いは樽の使い方にあり、こちらのほうが新樽率が低めになっています。

右:エマニュエル氏、左:息子ニコラ氏

ECHEZEAUX GRAND CRU
エシェゾー グラン クリュ

品種:ピノ ノワール100%

エマニュエル ルジェ氏の区画と同じ「Les Treux(レ トルー)」と「Les Crouts(レ クルー)もしくはVignes Blanches(ヴィーニュ ブランシュ)」という区画に畑があり、0.64haほどの広さになります。エマニュエル氏のワインより色調が濃く、酸味や果実味、タンニンも力強くて凝縮感があります。

NUITS SAINT GEORGES
ニュイ サン ジョルジュ

品種:ピノ ノワール100%

畑の広さは0.13haでエマニュエル ルジェ氏の区画と同じ「Aux Lavières(オー ラヴィエール)」の区画にあります。パワフルでボリュームがありますが、タンニンは木目細かく繊細でスパイシーな特徴のあるワインです。

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