葡萄栽培に関してもアンリ ジャイエ氏の哲学を受け継ぎ、葡萄は出来るだけ自然な方法で育てること。ビオワインは造りません。それに近い事はやっていますがビオワインの決まった事をやると収穫量が減ってしまうからです。
所有畑の葡萄の木は樹齢70年~80年の古木が有り、また畑にはゴツゴツとした岩が転がっているので、機会を使って耕すと葡萄の木が傷んでしまう為に馬を使って耕作します。
葡萄の収穫は早すぎても遅すぎてもいけないので、その年にとって適切な収穫時期を見極めること、収穫量を厳しく抑制することを心掛けています。畑仕事を重視するルジェ氏の手は荒れてゴツゴツとしていて固く、まさに農民の手です。
収穫は全て手摘みで、「ピノ ノワールのワインに葡萄の梗を入れるなど考えられない」と言うエマニュエル氏は除梗を100%行っています。アルコール醗酵前に5~7日間低温浸漬をし、アロマとピノ ノワールの色を引き出します。アルコール醗酵にはコンクリートタンクを使い自然酵母で15~20日間行われ、約18ヵ月樽で熟成させてから軽めにコラージュ(清澄)をし、フィルターにはかけずに瓶詰されます。