説明
CHARMES-CHAMBERTIN GRAND CRU
シャルム シャンベルタン グラン クリュ
モレ サン ドニに隣接する特級区画の
「Aux Charmes(オー シャルム)」と「Mazoyères(マゾワイエ)」に
約0.3haの畑を所有。
葡萄の樹齢は70年にもなる古木です。
リュット レゾネ(減農薬法)で栽培。
葡萄栽培においては自然環境を尊重して、健康で良質な葡萄を作ることを大事にしています。
葡萄の木が病気の被害に遭った時の薬剤の使用は出来るだけ最小限に留め、
雑草を取り除く際は除草剤は使わずに耕作することで雑草を掘り起こし、
さらに土の中に空気を入れることで微生物の活動を活性化させるようにしています。
芽掻きや剪定をしっかり行うことで生産量を抑制し、非常に凝縮した葡萄を作っています。
収穫は全て手摘み。
で腐敗した葡萄や干からびた葡萄などをしっかり選別。
除梗は約70%
アルコール発酵はステンレスタンク。
醗酵前に低温で浸漬してピノ ノワールの色とアロマを抽出。
自然酵母によってアルコール醗酵。
醗酵温度は最高35℃で時間をかけてゆっくり行われます。
また、櫂入れをしっかり行なって、アロマやタンニンを引き出します。
新樽率100%で14~20ヵ月間熟成。
ノンコラージュ(無清澄)、ノンフィルター(無濾過)で瓶詰。
保管状態が良ければ40年経ってもまだ若々しさを保つほどのポテンシャルがあります。
肉厚な果実味と滑らかな口当たりで凝縮感や複雑さがあり、余韻がとても長く残ります。
飲む時のお薦めグラス
グラス底部が丸い風船型のグラス。
当主からのヴィンテージコメント
暑い年ではあったが猛暑というほどではなく天候は安定していた。
ただ、6月中旬だけは雨がたくさん降り、そのおかげで畑に水分が蓄えられて夏の乾燥と暑さにも耐えることが出来た。
近年の温暖化で葡萄の糖度が上がり過ぎる傾向があるので、フレッシュさを残すために早めに収穫。
そのおかげで葡萄のジュースはそこそこ多かったので2020年のような重たい味わいのワインにはならず、
テロワールを良く反映している。
ヴィラージュ物は舌触り柔らかくアフターに力強いタンニンはあるものの丸みがあって飲みやすい。
モレ サンドニ1級レミランドは緻密なタンニンとパワフルな果実味が前面に出ていてストラクチャーがしっかりした男性的な味わい。
シャンボールミュジニー1級レボードはビロードのように滑らかな口当たり、
エレガントでオイリーな果実味と濃密なタンニンが感じられる肉厚なキャラクター。
ジュヴレシャンベルタン1級は水不足で葡萄の粒が小さかった影響でとても凝縮したリッチな味わいのフォントニィ、
フレッシュでチャーミング、意外と飲みやすいコルボー、
オイリーでたっぷりとした旨味がありつつも口当たりは優しくバランス良いカズティエ。
シャルムシャンベルタンはスパイシーで荘厳な風格を感じさせつつも繊細でエレガントな果実味、
ミネラル塩味が軽やかさを出していてポテンシャルを感じさせる長いアフターが印象的。
早い段階でもバランス良く飲むことは出来るが、やはり少し熟成させたいヴィンテージになっている。
2021年
冷涼な気候が続くことが多く、雨もたくさん降った。
6月には嵐が到来して斜面の畑では土が流れてしまう場所もあった。
当ドメーヌでは先代の頃は畑に草を残さないように耕作していたが、
次世代になってからは耕作後に草をある程度残して微生物や昆虫を生息させて自然環境を保つようにしており、
その効果で土も柔らかくなった。
6月の嵐でも草が茂っていたおかげで土が流れずに済み、地中に保水もできるようになっている。
2021年の収穫量は50%減と厳しい。
ピノノワールは本来あまり太陽を必要としない品種なので、
比較的冷涼な2021年は素晴らしい酸味のある本来のブルゴーニュらしい味わいのワインに仕上がっている。
2020年
色々な意味で独特で特異なヴィンテージ。
3月は新型コロナの影響でフランスでも外出制限がされていたが、
畑には太陽の光が降り注いで葡萄の成長の開始とともに我々の仕事も忙しくなっていった。
3月中旬頃には葡萄も発芽し始め、その後も気温が高く乾燥した気候が続いたので成長はとても早かった。
病気の心配もほとんどなかった。
この乾燥した気候は収穫まで続いたので非常に早熟なヴィンテージとなり、
収穫は8月23日に開始した。
葡萄の状態はとても凝縮して素晴らしいクオリティだったが乾燥によってジュースが少なく、生産量は減少してしまった。



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