説明
VACQUEYRAS SIGNATURE
ヴァケラス シナチュール
畑は石が散らばる粘土石灰質土壌で樹齢25~50年。
盆地状の地形なので日差しが非常に強く南仏特有のミストラルという北風が強く吹くので非常に乾燥し、小石が太陽熱を蓄えて放熱するので葡萄は豊かな風味を得ることができます。ミストラルは風速50~60m/秒吹く事もあり、畑は畑の3倍もの防風林に囲まれています。
樹間を約1m、1株当たり房数を4~7房に制限することで空気の循環を良好にし、病害から守るとともに収量を抑制して質の高い葡萄を作っています。除草剤も現在は使用していません。2014年ヴィンテージからビオロジックの認可(Agriculture Biologique)が下りています。
グルナッシュは花振るいによる収穫量減が大きい為、当ドメーヌではオリーブの木を植えています。オリーブの木に実が成ると連動して葡萄の木にも実がなります。そしてオリーブは葡萄よりも先に花振るいを起こすので花振るいに機敏に対応する事が出来ます。
収穫は全て手摘みで葡萄が十分に熟してから行なわれます。収穫量が少ない時は、クオリティを上げる為ではなく、クオリティを保つ為に葡萄の選別を厳しく行います。
醸造は品種ごと行なう伝統的な手法でコンクリートタンクで行われます。
『清潔だがワインがくつろげないステンレスタンクより、僅かながら外気に触れることでワインが穏やかになるコンクリートタンクを使う』という、ワインに対する優しさはパトリック氏の人柄そのもので、灼熱の太陽とミストラルが吹く大地でできたワインとは思えないほど、エレガントで深みがあります。
若木がメインになるので比較的早いうちからバランス良くまとまって、しっかりとした果実味と渋味はありますが飲みやすい仕上がりになる傾向があります
お飲む時のお薦めグラス
グラス底部が切れ上がった樽型のボルドーグラス。
2015について
春先は遅熟傾向で荒れた天候が続いたが、6月中旬から一気に回復して暑く乾燥した夏を迎えた。葡萄もどんどん成熟していき、収穫は2014年よりも早い9月2日に始まった。水不足によるストレスで生産量は多くないが、溢れ出るような果実味とエレガントさを兼ね備えたヴィンテージになっている。
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